2012年

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36)「TOKAGE特殊遊撃捜査隊」 今野敏(朝日新聞社) 警察の中の影のバイク機動捜査隊、TOKAGEの話。 乃南アサの音道刑事を彷彿させてくれるTOKAGE、本作は銀行の企業誘拐の捜査に特殊班として乗り出す。 派手さはないが渋いメンバー揃いで、女性捜査員もデキる感ぷんぷんしてカッコいい。 真相を、前半から感づいてしまってたので「やっぱり」という読後感で残念☆☆☆ 37)「妖櫻忌」篠田節子 (角川書店) 帯の「肌粟立つホラー小説!」に惹かれて。 女流作家の死後、秘書から渡された彼女の生涯を描いた原稿には女流作家の特徴が明らかに顕れていた…女流作家の残した遺作なのか?秘書がゴーストライターだったのか? 源氏物語に出てくる、六条の御息所みたいな、「女の情念と愛執」を艶めかしくもぞわぞわと表現した世界は読みごたえあり☆☆☆
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