第一章 誕生

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所変わってここは、おじいさんとおばあさんの家 この時代と村にに合わない洋風造りの建物 その似合わなさはまさに 男にツインテールの如く 家のドアがガチャリと開きおばあさんが帰ってきた 「おじいさん帰ってきましたえ」 「お帰りおばあさん、わし髪切ってきたよ ほれほれ見てみって・・・・なんだいその馬鹿でかい桃は?」 「ん?コレかえ おじいさん顔に似とるじゃろ」 「あぁ確かにのぉ・・・・・・・いや似てないじゃろ!!」 「さてさて切るかのぉ おじいさん包丁」 「無視!?無視なの!?」 おじいさんは華麗なノリツッコミを無視されたことにブツブツと呟きながら 包丁を用意し おばあさんにそれを渡した 渡されたおばあさんは ふひっ っと無敵な笑みを浮かべながら包丁を光に照らした 「おじいさんの頭真っ二つ!!」 「えっ!?」 「キョェェェェェェェェェェェェ!!」 またおばあさんは奇声を上げながら 包丁を振り上げる その姿は鬼そのもの 「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 ズバッ!! 「・・・・・・・・・えっ・・・・・・わし切られてない・・・・・・・わし切られてないよぉ・・・・わし切られてないよおばあさん」 別にあんたじゃなくて桃切っただけだろ しかしきれいにきれてんなぁ ペカーーーーーーーーーー 桃から光が出てきて大きな男の子が出てきた よくまぁ桃と一緒に切れなかったものだな 「おおおおお おじいさん おじいさん!!」 「なんじゃ おばあさん?」 「桃から 男の子が・・・・・」 「桃から生まれおった・・・・・ならばこいつの名は桃太郎かのぉ」 「黙りなさい」 「おばあさんいたい」
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