第二章 旅立ち

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それから18年のときが流れ 桃太郎はまぁ普通の男へと成長した しかもものすごいイケメンとかで 毎日毎日村の若い娘達やらが尋ねて来る始末 180cm位の身長に、長い黒髪 キリッとして澄んだ黒い瞳の目 何一つ文句ない  ちなみに桃太郎は四年前から“桃太郎って何かダサいと思うんだよね”とか言い出して でも親から貰った名だから一応、気に入っていたので 桃太郎 桃華(とうか) と名乗るようになった 「また隣の村に鬼が出て 若い娘がさらわれたんじゃと なんて奴らだ」 じいさんはリビングのソファーに座り 湯気がたっているコーヒーを片手に、新聞を読みながら呟く 「じいさん」 桃華がおじいさんに話しかける 「なんじゃ?」 「俺・・・・・鬼退治行って来る」 「えっ!?・・・・・・・・・・・・・・・おばぁ~~~さぁ~~~~ん」 「なんじゃい」 「うわっ あっち!!」 ソファーから叫んだおじいさんは いきなり後ろから現れたおばあさんに驚きこけて、もっていたコーヒーを頭からかぶった 「でなんじゃい?」
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