ユキちゃんと子豚

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ケージの外からユキちゃんと拓兄が子豚を見てるね。 「一匹抱いてみるか?」 「だくぅ!」 拓兄に聞かれてユキちゃん喜んで答えたよ。 「ピー、ピー!」 「ふひ!」 拓兄が子豚を抱き上げたよ、ユキちゃんワクワクだね。 「ブヒ、ブヒ!」 [可愛いね😌] 拓兄の腕に抱かれて子豚がブヒブヒ鳴いてるよ。 「むひ!」 ユキちゃんニッコリだね。 「ほれ!」 「うにゅ!」 拓兄が子豚をユキちゃんに渡したら少し暴れてユキちゃん💧だね。 「ブヒ、ブヒ!」 ユキちゃんに抱かれて子豚おとなしくなった。 「むひ、かわいいさ!」 子豚の可愛いさにユキちゃんメロメロだね。 「タクにいこのコなんてなまえさ?」 「んっ?」 ユキちゃんが拓兄に聞いたよ。 「雪、うちの豚はペットでないから名前はないんだ!」 少し困り顔で拓兄が言ったね。 「なしてさ?」 「ブヒ、ブヒ!」 拓兄に聞くユキちゃんに抱かれて子豚がブヒブヒ鳴いてる。 「うぅん、うちの豚はみんな肉になって食べられるからな、名前はつけないんだ…」 少し寂しげに拓兄が言ったよ。 「えっ…!?」 「いっぱいいるから考えるの大変だしな!」 驚くユキちゃんに拓兄が苦笑いで💧だね。 「このコもたべられるのかい…?」 「ブヒ、ブヒ!」 キュッと子豚を抱きしめてユキちゃん悲しげに聞いたよ。 「ああ、大きくなったらな…!」 拓兄困り顔で💧だね。 「かわいそうさ…」 「ブヒ、ブヒ!」 ユキちゃん涙ぐんで子豚をギュッと抱きしめたから子豚が少しピクピクしたね。 「…」 拓兄も切なく微笑んでる。 「でもそれが兄ちゃんの仕事だからな!」 「?」 拓兄が言ったからユキちゃん拓兄を見たよ。 「雪は豚肉好きか?」 「う…」 拓兄に聞かれてユキちゃん💧だね。 「すきさ…」 ユキちゃん呟いたよ。 「兄ちゃんも大好きだ!」 拓兄ニッコリ笑ったね。 「トンカツ、焼肉、生姜焼き、お好み焼き、焼きそば、ハム、ソーセージ、肉まん、餃子、豚肉を使った料理は色々あるが、みんな大好きだ!」 「ふにゅ…!」 拓兄の言った食べ物が目に浮かぶけどユキちゃんもみんな大好きだから複雑だね。 「いいか雪、俺達人間はな、豚もそうだが色んな生き物の命をもらって生きてるんだ!」 「ふにゅ!」 拓兄がユキちゃんに教えてくれたよ。 「だからご飯を食べる時に、いただきます、食べ終わったら、ごちそうさま、って言うんだ!」 ユキちゃん真剣に聞いてる。
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