北海道のユキちゃん

ユキちゃんと子豚

パパが涙ぐんだまま笑ったから。
「もう！」
ママも指で涙を拭って笑ったね。
「パパ、雪ねちゃったよ！」
「えっ？」
居間のソファーから清兄がパパに声をかけたからパパとママ席を立ったよ。
「スー、スー…」
［ありゃりゃ😁］
ユキちゃん寝息をたててソファーで寝ちゃってる。
「働いて疲れちゃったんだね！」
「ええ！」
パパとママと清兄がユキちゃんを見てニッコリだね。
「よいしょ！」
ユキちゃんを抱き上げるパパをママと清兄が見守ってる。
「！」
玄関の外灯に明かりの灯ったユキちゃん家の北側、森の上に見えるスキー場が照明に照らされて白く輝いてるね、あれ、屋根の上に鉄ちゃんがいる。
［ユキちゃ～ん😃］
「なにさ？」
［今日も拓兄のとこかい😃］
「ださ！」
脇に雪の残る道道の歩道をユキちゃんが元気良くパンプキンに向かって歩いてくよ。
「むひ！」
いつもの席でホットミルクの入ったマグカップ片手に棒パンを頬張ってユキちゃんニッコリだね。
「またさ！」
お店の出入り口で笑姉ちゃんにユキちゃんバイバイしたよ。
「ブヒブヒコブタ、ブヒブヒコブタ、プリプリおしり、ぷりっとおしり♪」
羊蹄山が白く大きく見える歩道を歌いながらユキちゃんが歩いてくね。
「またさ！」
居間の窓から見送る理恵姉ちゃんにバイバイしてユキちゃん豚舎に向かったよ。
「タクにい！」
事務所前で拓兄が待ってるからユキちゃん駆け寄ってくよ。
「むひ！」
更衣室でつなぎに着替えてユキちゃんニッコリだね。
「ふん、ふん、ふん♪」
豚舎の廊下でユキちゃんが台車に載せられた桶に入ってる餌をスコップでバケツに入れてるよ。
「んしょ、んしょ！」
餌の入ったバケツをユキちゃん一生懸命運んでるね。
「ほい！」
子豚達の待つケージに付けられた餌箱にユキちゃんがバケツの餌を入れたよ。
［ユキちゃん夕御飯だね😃］
ユキちゃん家のキッチンでユキちゃんと清兄とパパとママが夕御飯を食べてるね。
「はむ、はむ！」
ユキちゃんモリモリ夕御飯食べてるよ。
「ふひ…！」
ユキちゃんまたソファーで寝ちゃってる、楽しい夢見てるみたいだね。
「ふむ！」
ユキちゃんがカッパを着て雪混じりの雨が降る中傘を差して道道の歩道を歩いてくよ。
「ふひ！」
豚舎で衛生帽とマスクを着けたユキちゃんが母豚の乳に群がる生まれたての子豚達をケージの外から見てニッコリだね。
「むひ！」
「ブヒ、ブヒ！」