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見送る拓兄と理恵姉ちゃんにバイバイしてユキちゃんとハナちゃんが帰ってくよ。
「ブヒブヒコブタ、ブヒブヒコブタ、ブヒブヒなくさ、ブヒっとなくさ♪」
歌いながらユキちゃんとハナちゃんが手を繋いで道道の歩道を帰ってくね。
[夜さ😃]
ユキちゃん家の北側の森の上に見えてるスキー場が照明で白く輝いてるよ。
「ふにゅ…」
ユキちゃんベッドで寝付けないみたい。
『なした雪、眠れないのか?』
「テッちゃん!」
鉄ちゃんがユキちゃんの枕元にふわりと現れたね。
『鉄ちゃんに言ってみな!』
鉄ちゃんがにかっと笑ったよ。
「にゅ…あしたブタキチとおわかれするさ…」
ユキちゃんが寂し気に言ったから。
『そうか…』
鉄ちゃん切な気に微笑んだね。
「コブタのときからなかよしだったさ…」
『そうか…』
ユキちゃんの話しを鉄ちゃんが静かに聞いてあげてるよ。
[次の日だね😃]
青空の下、羊蹄山とニセコ連山がキレイに見えてるね。
[拓兄の豚舎だね😃]
「ブヒ、ブヒ!」
銀色の豚舎が日差しに照らされて輝いてるよ。
「ブヒ、ブヒ!」
若い豚達が豚舎の通路を歩いてくね。
「こっちさ!」
「こっちだよ!」
「ブヒ、ブヒ!」
豚舎の通路でユキちゃんとハナちゃんがブタ吉達を連れて歩いて来てるよ、その後ろから拓兄がベニヤ板で壁を作ってブタ吉達を追って来てるね。
「ほい、ほい!」
「ほい、ほい!」
「ブヒ、ブヒ!」
豚舎の全面に着けたトラックの荷台にユキちゃんとハナちゃんが若い豚達を誘導してるよ、ブタ吉はユキちゃんの側をうろうろしてるね。
「ブヒ、ブヒ!」
[カシャン!]
ブタ吉達が荷台に載せられてユキちゃんとハナちゃんの見守る前で拓兄がトラックの後ろのケージを閉めたよ。
「ブヒ、ブヒ!」
「ブタキチ!」
「ブタキチ!」
ケージから鼻を出してブタ吉が二人を呼んだからユキちゃんとハナちゃんがブタ吉に駆け寄ったね。
「ブタキチおわかれさ!」
「げんきでね!」
「ブヒ、ブヒ!」
ユキちゃんとハナちゃんが切な気に微笑んでブタ吉をなでてやったからブタ吉喜んでるね。
「…」
拓兄も切な気に微笑んでユキちゃんとハナちゃんを見守ってるよ。
「良いか、上げるぞ!」
トラックの後ろで昇降ゲートのリモコンを持って待ってる運転手の隣で拓兄が言ったよ。
「いいさ!」
「うん!」
トラックの昇降ゲートを降りて豚舎の搬出口でユキちゃんとハナちゃんがブタ吉達を見詰めてるね。
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