ユキちゃんと子豚

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「うん!」 「ださ!」 手で涙を拭ってハナちゃんとユキちゃんが微笑んだよ。 「したら戻るべ!」 「うん!」 「ださ!」 拓兄と一緒にハナちゃんとユキちゃんが拓兄の家に向かって歩き出したね。 『ユキちゃん、いっぱいあそんでくれてありがとう!』 微笑むブタ吉達のイメージが浮かんで。 「にゅ!?」 ユキちゃんハッとしたよ。 「ブタキチ!?」 「ブタキチ!?」 ユキちゃんとハナちゃんが驚いて振り返ったね。 「ハナちゃんいま!」 「ユキちゃん!」 ユキちゃんとハナちゃんが顔を見合わせたよ。 「ブタキチ…」 「うん…」 「なした、行くべ!」 見送るユキちゃんとハナちゃんに拓兄が声をかけたよ。 「ださ!」 「うん!」 『…』 [あら😵] 拓兄に駆け寄るユキちゃんとハナちゃんをコロロが見送ってるね。 『…』 [コロロ😵] コロロが無表情で歩道に立ってるよ、ブタ吉達の声はコロロが届けてくれたみたい。 『!』 つむじ風の様にコロロが消えて拓兄とユキちゃんとハナちゃんが拓兄の家に戻ってくよ。 [お手伝い終わったみたいだね😃] 普段着に着替えたユキちゃんとハナちゃんが居間の窓の前で拓兄とお話してる。 「はい、拓ちゃん!」 「ああ!」 理恵姉ちゃんが居間から拓兄に茶封筒を渡したよ。 「雪、お疲れさん!」 拓兄がしゃがんでユキちゃんに茶封筒を差し出したね。 「タクにいありがとさ!」 ユキちゃん茶封筒を受け取ってニッコリだね。 「花、お疲れさん!」 拓兄がハナちゃんに茶封筒を差し出したよ。 「ありがとうタクにいちゃん!」 ハナちゃんも茶封筒を受け取ってニッコリだね。 「ふひ!」 「ふふ!」 ユキちゃんとハナちゃんお駄賃もらって嬉しそう。 「いいか雪、花、これは最後の駄賃だ!」 「…」 「ふにゅ?」 「えっ?」 二人を見詰めて言う拓兄を理恵姉ちゃんが見詰めてるね、ユキちゃんとハナちゃんは少し驚いて拓兄を見たよ。 「明日からはもう豚舎の手伝いはしなくていい!」 「なしてさ?」 「なしてタクにいちゃん?」 拓兄が二人に言ったからユキちゃんとハナちゃん眉をきゅっと寄せて拓兄に尋ねたね。 「雪と花はまだ子供だ、子供は遊ぶのが仕事だ!」 言い聞かす様に拓兄が言ったよ。 「にゅ…」 「うっ…」 ぷひっとユキちゃんとハナちゃんお話を聞いてるね。 「だから豚舎の手伝いは小学五年生まで禁止だ!」 「にゅ…」 「うっ…」 二人を見詰めて拓兄が言ったよ、ユキちゃんとハナちゃんは💧だね。
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