北海道のユキちゃん

「あるくさ～、あるくさ～、どんどんどんどん～♪」
雪解け水が流れる小川に架けられた橋を ユキちゃんとハナちゃんが元気良く渡ってくよ。
「ユキちゃ～ん、かわいいハナいっぱいさいてる！」
「どこさ！」
木漏れ日の差し込む林道の先でハナちゃんが呼んでる、ユキちゃん駆け出したよ。
［わ～、キレイ😃］
「カタクリさ！」
「カタクリ？」
森の中の開けたとこに小さなカタクリの花がいっぱい咲いて一面がピンク色になってる、所々に青いエゾエンゴサクも咲いてるよ。
［可愛いね😌］
ピンク色のカタクリと青いエゾエンゴサクだね。
「アオいのはエゾエンゴサクさ、カタクリおわったらエゾエンゴサクでアオくなるさ！」
「ふ～ん！」
お花見ながらユキちゃんハナちゃんに教えてあげてる。
「ユキちゃんものしりさんだね！」
「なんもさ、ママがおしえてくれたさ！」
［ふふっ、ユキちゃん照れてる😌］
ハナちゃんにほめられてユキちゃんニッコリだね。
「あるくさ～、あるくさ～、てくてくてくてく～♪」
［ユキちゃん随分奥まで来たね😵］
「いつもさ！」
木漏れ日の差し込む林道を元気良くユキちゃんとハナちゃんが歩いてくよ。
［ガサガサ］
［んっ、なに😵］
ユキちゃんとハナちゃんが歩いてくさきの笹薮がガサガサしてるよ。
「なにさ…？」
「うん…？」
ユキちゃんとハナちゃん警戒してる。
［あら😃］
フキ薮から子ギツネが出て来た。
「コギツネ！」
ユキちゃんとハナちゃん大喜びだね。
「……💧」
子ギツネユキちゃんとハナちゃんに驚いて固まっちゃった。
「うごかないね？」
「ださ！」
ユキちゃんとハナちゃんも動かないで様子見てるね。
「かわいい、ナデナデしたいね！」
「ダメさ、エキノコックあぶないさ！」
［だね、エキノコックスは危険さ、野生動物に気安く触ったらダメさ😠］
子ギツネの可愛さにメロメロのハナちゃんをユキちゃん注意したよ。
［あら、だれ😵］
子ギツネの前に誰か出て来たよ。
『……』
「！」
アイヌの民族衣装を着た無表情な女の子だね、子ギツネは知り合いみたい。
「ハナちゃんしってるコかい？」
「ううん、しらない…」
ユキちゃんとハナちゃん知らない子みたいだね。
「でもあのコちょっとへんでない？」
［確かに少し😓］
ハナちゃん少し警戒してる。
「なんもさ！」
「ユキちゃん！」
ユキちゃんとハナちゃん女の子に近付いてったよ。