北海道のユキちゃん

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「信ちゃん、玄関の熊避けスプレー持って早く乗って!?」 ママが焦り顔で言ったよ。 「熊っ!?」 パパも慌てて玄関に向かったね。 [ヒュオオオ…ン] 「ヒロちゃんどの辺で熊見たの!?」 「東山の尾根下をこっちに向かってたって!!」 ママの運転するジムニーの助手席にパパも乗って走り出したよ。 [ヒュオオオ…ン] 林道を走って裏の森にママのジムニーが入って行ったね。 「フッ、フッ、フッ、フッ!!」 熊さん笹薮の中を走ってる。 『止まれ…』 「ガウッ!?」 熊さんの首の上にキロロが急に現れて飛び乗ったよ。 「ガアッ!?」 熊さん驚いて足もつれちゃった。 「どんどん~、てくてく~、どんどん~、てくてく~♪」 [あっ、ユキちゃんとハナちゃん😵] 林道を歌いながら手をつないでユキちゃんとハナちゃんが歩いてくよ。 [ガサガサガサ!!] 「ガフッ!!」 「あっ!?」 林道脇の笹薮から熊さんが転がり出て来てユキちゃんとハナちゃんビックリ、キロロは熊さんの後から出て来たね。 『雪、花?』 ユキちゃんとハナちゃんに気付いてキロロ💧だね。 「クマァ!」 「グフッ?」 『!』 思わず声をあげたユキちゃんとハナちゃんにキロロを首の上に乗せた熊さんが気付いたみたい、その時二人と熊さんの間につむじ風みたいにコロロが現れたよ。 「コロロ!」 『!』 両手を広げてユキちゃんとハナちゃんを庇うようにコロロが立ったね。 『キロロ、何を手間取っている…』 無表情だけどコロロ怒ってる💢。 『すまん、親離れして間もないらしく怯えてな💧』 謝るキロロも無表情だけど💧だね。 「グフ…」 熊さん四つんばいで起きたよ。 『!』 「コロロ!」 「コロロ?」 コロロが熊さんに向かって歩きだしたのを見てユキちゃんとハナちゃん驚いてコロロを呼んだよ。 『大丈夫だ…』 コロロの体からオーラみたいな光が立ち上ってきた。 「ガウ、ウウウ…」 [わ~、コロロが😵] 熊さん威嚇してる、近寄って行くコロロを包む光が大きな熊さんの形になってくよ。 「コロロがクマになったさ!」 「うん!」 ユキちゃんとハナちゃんもビックリだね。 『怯えることはない私達はお前の味方だ…』 「グフッ!」 淡く光る大きなコロロクマが熊さんの頭に手をおいたら熊さん少しビクッとしたね、ユキちゃんとハナちゃんも離れて見守ってる。 『良い子だ、キロロについて山へ帰れ、この森はお前には危険だ…』 「グフッ、グフッ、グフッ❤」 [甘えてる😌]
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