手紙

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日置様が撮られた母の写真は、私が見たこともない、私が知らない女性でした。 誰よりも品があり、美しく、輝いた少女のような母がそこにいました。 日置様の撮られた母が、生きてる彼女の最後の写真となってしまった事が残念でなりません。 日置様が写真館を訪れられた数10分、母はとても幸せだったと思います 本当にありがとうございました。 そして、どうかいつまでもお元気で写真をお続けください。 天国で母も日置様に笑顔を送ることと思います。 追伸 日置様が旅されたこちら陸奥は、あんなに暑かった夏が嘘のように、すでに秋の装いになりました。 そして、原田写真館は、先日、母のカメラ達を愛好家の方々にお譲りし、統べて母の遺品を整理し閉店させていただきました。 平成22年 9月30日 原田陶子
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