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足早に近くにいる松井に駆け寄る。
随分と背も高くなってユニフォームを着てる大ちゃんが私を覚えてないんじゃないかって思えて不安になる…。
あ。目が合ってしまった…。
真っ正面からみてもやっぱり大人びてて昔の様に意識しないで気軽に話しかけるなんてできそうもないな。そんな大ちゃんだけど…目をぱちくりさせて私を見回してる。 ちょっとは私も背伸びたし驚いたのかな?そんなことを考えていたけどそんなにガン見されて恥ずかしくなってしまった。
「和湖…お前全然変わってないな―…。」
っ!!
か、変わってないって何よ―…。
「嘘だよ。可愛くなったな。」
黙ってたらいきなりそんなこと言うからドキッとしてしまった。
からかったり優しかったり…昔のままの所もあるって分かって少し安心した。覚えててくれたみたいだし。
無事に圭ちゃんとも挨拶できた。
本格的に練習も始まって何だかみんなピリピリしてきている。
二人の凄く真剣な顔に何かもう6年前とは何か変わってしまったような気がして落ち着かないまま、南アフリカに飛び立つことになってしまった。
二人とも6年前の約束覚えているのかな…?
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