悲劇の始まり

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大変な訓練の毎日が続いて、 いよいよカメルーン戦‼ 意気込んでるんだけど緊張しているみんな顔はとっても輝いていて、私も何かしてあげなくちゃって思った。 みんなにアクエリアスを渡して回る… 「よっし🎵後は圭ちゃんと大ちゃんにっと❗」 真剣な顔をしている大ちゃんの視線が圭ちゃんを見ていた。 私に気付いて、視線をそらす。 「アイツにも俺が渡しとくよ」 なんで大ちゃんがそんなこと言うのかな? ふと見た大ちゃんの見ていた方向。 圭ちゃんと楽しげに話す綺麗な女性。 話し終えたのか、二人が離れてく。 誰だろう。 ホントは分かってた。あれが圭ちゃんの彼女… 私なんかと比べ物にならないくらい美人で、スタイル良くて… 何よりお似合いだった。 誰だろうって分からないふりして必死に自分を抑えつけなきゃ、ただの友達だって希望を持たせなきゃ、自分を慰められるところが何もない…。完璧すぎる二人。 圭ちゃんがこちらに気付いて、歩いてくる。 反射的に左手にあったアクエリアスを後ろに隠した。 大ちゃんがああ言った意味がよくわかった…。 いつも優しいんだね。 私が傷付くのをいつも防ごうとしてくれる。 でも大ちゃんの顔が見れなかった。 私がその場から離れてく時も何も言わずに見守ってくれた。 しみじみ感じる大ちゃんの優しさ…。 ホントに優しいんだね貴方は…。
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