仲間

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俺は説明を坦々と聞いてる井上さんを見てちょっと気になった 俺「なー井上さん」 美咲「何ですか?」 俺「帰りたいとか思わないのか?」 美咲「そうですねー…、そうゆう気持ちもありますが、こうゆうのも楽しくていいかな~って」 井上さんは少し悲しそうな顔をして続ける 美咲「家は両親が共働きであまり帰って来ないんです。家にいる私は月曜日から土曜日まで習い事で、あまり遠くに出掛けた事もないし、だから帰っても…」 そういえば井上さん、良いとこのお嬢様だったな 俺「へぇーいろいろあんだな、お嬢様も大変だ」 美咲「はい…実は前から佐藤君達が学校をサボってる時は、羨ましいと思ってました…私ももっといっぱい遊びたいなって」 なんかいろいろ難しい問題を抱えてるなぁ 遊びたいなら遊べばいいのに 俺は立ち上がった 俺「じゃあさ、さっそく今から海に遊びに行こうぜ!」 美咲「え…でも今水着とか無いし…私泳げないし」 俺「そんなの、どーーでもいいから!」 俺はおどおどしてる井上さんの腕を掴み海まで走り出した
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