-さぁ、終幕の言葉を-

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「っ…!?」 暖かい何かに包み込まれ 私は驚きに肩を揺らす。 「待って…っ 俺の話を…聞いて?」 乱れた息と切なげな声が 私の耳に入った。 「俺はさ、愛が嫌いだったの 親は小さい頃に離婚して 俺を引き取った母親は 毎日男と会って 俺に愛情をくれなかった。 俺と付き合っていた奴もそう… みんな俺の顔目当てで 本物の愛なんて くれた事なかった だから、俺は榛原に 愛してるを拒んだんだ。 本物の愛じゃ無いなら 始めから愛なんて要らない。 だけど、何時からだったかな 榛原の愛してるが 欲しいと思ったのは」 .
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