第一音

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やっぱり空は良い。何にも無いし、あると言えばふわふわの雲だけ 屋上に行きたいな…鍵掛かってなかったら良いけど…昼休みに行ってみよ。 視線を黒板へ移すと先生がこれからの予定と明日必要な物を喋っていた。 危ない、聞き逃すとこだった…。どうやらこの後、教科書を別室で買って帰宅するようだった。この後屋上に行ってみよ。 その後、屋上に上がるための階段をのぼって今扉の前に立っている…。ドキドキとしながらドアノブに手をかけた… ガチャ… 少しだけ押してみた…カチャ…キィ― ぁ、開いた。 人ひとり通れるくらいまで開けたとき、ふわぁっと風が頬を撫でた。 暗い階段をきたせいで外の光が眩しい…目を細めながら外へ出た。
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