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「こんな生活も悪くないな・・・」
と窓際の席で外を見つめながら呟いていた。
「何が悪くないんだって紅葉~」
後ろから抱きつく青年。
「わぁ、びっくりした。なんでもないよ~」
抱きつく青年の名前は 風間 怜二(かざま れいじ)。
剣道部の部員で、次期部長まで確定済み、とにかく強いらしい。
ただ、彼は人懐っこく何故か僕によくツルム。
いまでは一番の大親友。
「うん、そうか。なんか紅葉が黄昏ていたから~心配で来てみたんだ。」
ニッと怜二は笑っていた。
「怜二・・・ありがとう。でも、大丈夫だよ。」
ちょっと照れて返事をした。
すると、その様子を見ていた女性がいた。
「う~んこれが男たちの友情。ああ、なんて素晴らしいの。私は、今モーレツに感動した。特に紅葉に・・・紅葉はあげないわよ怜二」
僕たちの事を見て感動していたようだ。そんなおおげさな。
しかも、僕は誰にもあげてないから。
彼女の名前は 佐伯 愛梨 (さえき あいり)。 このクラスのクラス委員長で、皆と仲良し。
感情的な性格のため、すぐ、感情を表に出してしまう。
そんな彼女も僕の大親友。 よく、僕のことでなぜかこの二人(怜二と愛梨)は口喧嘩をする。
いつものことだけどね。
「まーた来たな愛梨ー。いっておくが紅葉は、お前のものでもない。なんせ、俺たち(紅葉と怜二)は男だ。男という利点を考えれば、銭湯やトイレを一緒に行ける!
どうだ、羨ましいか!!」
と意気揚々に僕の大親友は愛梨向かって放った。
「む、本当にそうだわ。私だって男の子になっていたら紅葉といつまでもイチャイチャできたのに。」
なにか彼女はとてつもないことを行った気がするがスルーしておこう。
「ま、まぁ、落ち着こうね。二人とも、もうじき授業始まるからね;」
そう僕が二人に頼む。これもいつものように
「紅葉・・・わかったぜ。じゃ昼飯のときにまたな。」
「紅葉・・・うん、紅葉が言うなら、また昼に。」
と二人は自分たちの席に戻った。
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