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こうやって母の思い出をたどって行けば行くほど、子供の頃の私は、良くも悪くも母一色。
でも私は勘違いしてる事に気づけずにいたんだ。
誰の為に母が勉強せないかん、と言ってたかを。
私の為だった。そう、私の将来を案じての言葉…
私はいつの間にか、母の為に勉強してる気になっていた。
母は勉強だけじゃなく、躾にも厳しかった。
例えば、兄弟の世話をすることとか。
家事の手伝いも、野菜の切り方、食器の洗い方。
特に流しをピカピカにすることや布巾を綺麗に洗うことや、洗濯物の干し方や。
「洗濯物を干す時はね、幸子。ちゃんと皺を伸ばしてからじゃないといかん。」
「そうせんと乾いた時にしわくちゃになってしまうやろ!」
はっきり言って、ずぼらな私は、叱られてばかりで、反発ばかり繰り返してた。
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