プロローグ

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「やっと終わる…。 もう生きてる人と関わらないで良いんでしょ?シロ。」 自室で自身の持霊である白叡に話かける。 「さあ…。 私達が答えられることではないでしょう? ねぇ…黒叡?」 苦笑混じりに自身の対である黒叡に話をふる。 「まあ…な。 でも、お前が参加する大会だって人が沢山来るんだろ? だったら、直した方が良いんじゃないか、律?」 律と呼ばれた少女は綺麗な眉をひそめて言った。 「人なんて、人なんて大嫌いよ。 信じられるのは…シロとヨルだけだもん…。」 そう言って布団に入って目を閉じた。 明日からは知ってる人なんて居ない東京の地へ向かわなければならない 「朝が来たら…白叡、黒叡? もう…寝てる?」 不意に呼んでみると 「眠れないの?」 「大丈夫か?」 ちゃんと返事を返してくれた 2人に安心しながら 「…一緒に寝てくれる?」 と言えば 「仕方ないですね」 「不安…ならしょうがないな。」 と布団に入ってきた。 「明日。 全てが明日から始まるんだ…。」 と呟くと 「そうですね、律。」 「頑張ろうな、律。」 と2人から返ってきた。 大丈夫だ、2人が居てくれるなら大丈夫だ。 そう思いながら深い眠りに就いた。
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