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逃げ込んだ道は行き止まり。 高い壁に三方を囲まれ、完全に逃げ場を失ってしまった。 「だから言ったじゃん。時間の無駄なんだよ」 彼は呆れたようにそう言って、ゆっくりと歩み寄ってくる。 「お、お願いです!無理だと分かっていますが、見逃してくださ」 「ダメ」 目の前に突きつけられた一枚の紙。 そこには性別や髪型、身長体重髪の色。生い立ちとか口癖まで色々な事が書いてあった。 ……何から何まで、僕のこと。
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