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ズキン!と、腹部に電流が奔り、ビキン!と、全身が筋肉痛のように引きつる。
「かっ・・・はっ!?」
布団を跳ね上げ、ベッドから転げ落ち、床をのたうち回る。
痛い。
いたい。
「なん・・・だよぉ・・・こ・・・れっ」
やっとの思いで捻りだしたのは、無意味な言葉。
何でだ。
アレは本当にあった事なのか?
いや、あんな事が本当にあってたまるか、アレは夢だ。
だが、そうなると、この激痛は何なんだ?
おかしい、何かがおかしい。
この痛みは本物だ。
だが、それを認めるなら、あの夢は一体何なんだ?
片方を立てればもう一方が立たず、俺に否定をさせてくれない、二つの真実。
痛みがやっと和らいできた気がする。
「にしても、やけにリアルな夢だったぜ」
空に投げた言葉、返事は無い。
そう、リアルだったのだ。
・・・リアルだったから何なんだ?
「・・・待てよ?」
こういう仮説は立てられないだろうか、
例えば、あの夢は正夢で、この痛みは死ぬ事を予知している、とか。
おぉ、あながち無くはなさそうだぞ、流石俺だ。
と、なればやらなきゃならない事は一つだ。
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