招かれた運命

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某県、鞠狗(まりく)市。 海と山に囲まれた、片田舎。 市街地はそれなりに開発されているが、 少し奥に行くと、ド田舎という言葉が似合うほど建物が少なく、賑やかさに欠ける。 市街地が新鞠狗(しんまりく)。 それ以外は旧鞠狗(きゅうまりく)。 近くには仙付山(せんずさん)という高い山があり、夏場は登山客で賑わう。 特に何一つ不自由無いこの町には、古くから、一つの伝承があった。 ・・・この地には妖の力の源、『魔力』の湧き出る場所があったとされ、 その魔力を自分の物にしようと世界各地から妖が集まった。 そして、鞠狗は荒れた地になった。 一体一体が圧倒的な力を持つ大妖怪と大妖怪の戦い。 百鬼夜行と百鬼夜行がぶつかり合った。 鞠狗の地にある魔力は、とても強力な物だった。 だが、戦いはある日突然終わりを告げた 一人の陰陽師がそれに栓をしたのだ。 目的を失った妖達は少しずつ、居なくなっていった・・・。 そして、それから数千年後。 奇妙な物語は、幕を開けた。
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