招かれた運命

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俺は友人の山口の家に遊びに行った。 山口とは、親友とも言えないこともない間柄。 転校初日、ガチガチに緊張していた俺をクラスに馴染めるようにしてくれた。 その他にもコイツには感謝しても、し足りないくらいの恩がある。 朝七時に電話が来て、一瞬イラついたのは確かだが、コイツの誘いなので、二つ返事でOKした。 山口の家はバス亭のすぐ脇にある、周りの田園風景から孤立したような一軒家だ。 汗が首を伝い、シャツがぺっとりと背に貼り付く。 熱されたアスファルトは足を焼き 我が家から徒歩十五分のハズのバス亭までが、永遠に感じられる程だった。 それ程迄に、今日は暑かった 満身創痍、なんとかバス停に辿り着くと、人懐っこそうな笑顔を浮かべた少年の姿が見えた。 山口。 俺もかなり背は高い方だが、山口は俺よりさらに一回りデカい。 お調子者だが、どこかアツい。 そんな男だ。
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