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家の中へ入っていくと、そこには一切、部屋という部屋はない。
ただ、似たような間取りの白い空間が多くあるだけだ。
つまり、ここに人は住んでいない。
外見だけすんでいるように見せているようだ。
「では、柴崎さん、千沙さん
ここにいてください。」
そういわれ、俺達はじっと待っていると、いきなり、ガコっと音がした。
すると、部屋が一瞬浮き上がり、下へと降下しだしたのだ。
どこぞの秘密基地だ、ここは。
「さて、もう着きますよ。」
ウィイイイイイイン
ガコッ
何か、音が鳴り、目の前には別の部屋が見えていた。
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