準備

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俺の最初の相手は・・・川村 琴美(かわむら ことみ) ・・・女か。 もし、勝てば、栄太さんと戦うことになるかもしれない。 なんか、怖いな。 そして、画面が急に変わり、また熊の被り物をした男が出てきた。 『みなさん、最初の対戦相手が誰か分かりましたね。 それでは、次に賞金についてのお話をします。』 全員がごくっと息を呑み、その話に耳を傾ける。 『今回の賞金額は、どこまで勝ち進んだかで決まります。 1回戦を勝てば、10万円。 準決勝を勝てば 100万円。 優勝すれば、1000万円を差し上げます。』 ・・・1000万円。 『しかし、我々は、負けたものはリスクがないというのは、正直いやなので、今回負けたものはペナルティを差し上げます。』 ペナルティだと・・・ 『ペナルティはお金です。 負けたがたには、借金をしていただきます。 今回の賞金放出額は占めて、1120万です。 優勝したものは、払わなくて結構ですが、それ以外の方々は払っていただきます。 1120万を7人で割っていただくと、一人160万円支払っていただきます。 1回戦を勝ったものは-10万円 準決勝を勝ったものは-100万円ということになります。』 すると、いきなり、男の声が上がった。 「ふざけんじゃねえ!! なんで、俺らが払わなきゃいけねえんだよ! てめえらが払えばいいだろう! 第一、準決勝まで勝ったとしても、60万円も払わなくちゃいけねえってどういうことだよ!」 さらに女の人が言った。 「そうよ!そうよ!」 少しの間、このコールが続いたが、一瞬で消え去った。
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