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栄太がいろいろと影文に対して少しずつ、揺さぶりをかけているところに一人の男が現れた。
彼は仮面をしていた。
おそらく、僕たちがカードを選んでいる際、わずかな笑いや戸惑いを見せることにより、判断を良くしたり、悪くしたりと影響を与えないようにするためだろう。
仮面の男は、僕達の前に来て、スイッチらしきものを差し出してきた。
『いまから、あなた方にランダムでカードを決めさせてもらいます。
そのスイッチをおすと、前のモニターにある、我々が用意した人間の顔写真が5人映し出されます。
そして、それが高速でランダムに映し出されます。
再びスイッチを押すと、シャッフルがとまり、カードの人間が決まるわけです。」
そう言うと、目の前のモニターがパッと映し出された。
『それでは・・・先に栄太様、どうぞ。』
スイッチを差し出された、僕はスイッチを押した。
そして、間を空けることなくスイッチを押した。
『・・・・・・』
仮面の男も少し動揺している感じがした。
まあ、結局、対して変わらないという俺の見解だ。
『・・・では、影文様どうぞ。』
そして、影文もスイッチを押す。彼は、モニターを少し見た後、スイッチを押した。
おそらく、彼は人と同じ事をするのが嫌いなのだろう。
僕がこんなに速く押したのには理由があり、そして、それは勝つコツなのでは・・・と思って、真似をするのかと思った。
ということは、彼は、まだ完全には冷静さを失っていないということだ。
『それでは・・・カードを配布します。』
すると、僕の目の前に5人の影が現れた。
『では、今から、5時間、推測を行っていただきます。』
そう言うと、モニターがカウントダウンを示す。
さて・・・どうしようか。
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