第一試合

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塔side~ 栄太さんと影文がようやくゲームを始めたとき、俺はすでに帰ろうとした。 「あれ?タッちゃん。もう帰るの?」 千紗は俺に対し首を傾げて話しかけてきた。 「ああ、これ以上見てたら、自分の勘が鈍くなりそうなんだ。 栄太さんと俺はやり方が違う。 そっから、学ぶこともあるかもしれないけど、今の俺には不要なものな気がしてならないんだ。 だから、俺は部屋に戻る。 千紗はどうする?」 「私はもうちょっとだけ見とく。 やってる人には短く感じるかもしれないけど、見てるこっちは長く感じすぎちゃうけど。」 そして、俺は会場から出て行き、自分の部屋へと向かった。 俺は思っていた。 栄太さんは・・・・・・勝つと。 理由は分からないけど、あの人は何か【力】を持っている。 俺たちでは到底たどり着けない【力】を・・・
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