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「そういえば・・・塔君って高校生だよね?
なんで、こんなところに?」
「なんで、あんたに意味を言わなきゃいけないんですか?」
すると、川村は俺に対し目つきを荒くした。
俺の態度に怒っているように見える。
「年下の癖に生意気ね。
調子に乗ってんじゃないわよ!」
「年下なのに逆らっちゃだめなんですか。
学校生活や会社ならわかりますが、何で見ず知らず、さらに、敵のあんたに対して逆らってはいけないルールなんて作ってるんですか?」
川村はさっきより、目を荒くした。
おそらく、彼女はお嬢様系なのだろう。
自分の思い通りに行かないことに腹を立てるタイプ・・・かもしれない。
まだ、断定はできない。
それは彼女の作戦の可能性があるからだ。
「じゃあ、話してくれるまで、どかないから。」
そういって、俺の目の前に立ちふさがる。
「いいですよ。
じゃあ、今から、俺、ここのスタッフを呼んで、どいてもらうよう頼んでおきますから。
そのときは、あんたが一方的に塞いだってコトで、何らかの処置を食らうかもしれませんね。
だから、あなたにとって、今、ここで立ちふさがるメリットなんてほとんどないでしょう。」
そう言って、俺は後ろに振り返り、スタッフを呼びにいくふりをした。
「なっ!?
ちょ、ちょっと待って!」
川村は俺を追いかけてきた。
俺は立ち止まる。
「そ・・・その・・・教えてくれない?
私もこんな理由でここに来たって思うと不安で・・・
だから、教えてくれない?」
塔はため息をつき言った。
「わかりました。そこまで言うならいいですよ。
ただ、ここで立ち話も何なんで、俺の部屋に来ませんか?」
「え?」
川村は少し驚いた表情を見せた。
「い、いいの?」
「はい、それじゃあ、いきましょうか。」
そして、俺と川村は俺の部屋で話すために部屋へと向かった。
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