第二章 闘い

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「村やて?」  北爪が尋ねる。 「そう。可能な限り早急に帰還しなければ、大事になる」  地に突き立った詩織の剣が、純白の風となって空に溶けていく。 「こっから遠いんか?」 「わからない。ここがどこかが分からないから」 「なんやそれ」  北爪は溜息を吐いた。  その時であった。  二人は新たな気配を察知する。 「なんや、またか」 「……ちょっと待って」  詩織は気配のする方角を見据えた。 「この感じ……ボンバー片山」
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