春の嵐

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  ベットに潜り込んだものの なかなか眠りにつけない   ドア一枚向こうに 呑気に寝息をたてている 高橋の存在   普段気にならない時計の秒針がやけに耳障りに聞こえる     『ヒロ風呂あがり?』   『甘い臭いがする』   吐息まで感じた高橋の声がオレの背中をゾクゾクとさせ また甘美な気持ちを誘う   オレは何度めかの寝返りをうち…そっと右手をズボンに滑り込ませる   『…………』   頭の中で高橋のカラオケの曲がBGMとなり高橋の吐息を思い出しソッと自身に触れる   隣の部屋には高橋がいる そう思うと いつも以上に興奮する
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