春の嵐

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  ダイニング兼リビングになっている見慣れた部屋のソファには 高橋が変わらず眠っている   ソファが小さく見えるのは 高橋の身長の高さが分かる  オレは高橋の横を通り過ぎ 冷蔵庫を開けて 牛乳を取り出す コップに注ぎ 一口飲んだ時   ピカッと窓際に稲光が見えたかと思うと 『ドンっ!!ガラガラガラ…』 と軽い地響きと共に 雷の落ちた音にビクッとなった   近くに落ちたのかな?   フッと高橋の方に目をやると 変わらず眠っているのに 呆れる   今の音で起きないなんて…   『……………』   急にオレは馬鹿な事をふぃに思いつく…   そんなに深く眠ってるなら少々の事じゃ起きないんじゃないか?
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