大事な人

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「ゴホッゴホッ・・・ヒューヒュー・・・ゲホッゲホッ・・・。」 喘鳴が聞こえてきた。息が出来なくなって、その場にしゃがみこんだ。 「空!!大丈夫か?吸入器は?」 川崎先生が僕を抱き上げて、ベッドへ連れていってくれた。 僕のポケットから吸入器を出して、吸入してくれた。なかなか発作が落ち着かなかった。 「ゆっくり深呼吸して。そう、すぐに落ち着くからな。」 背中を擦りながら、川崎先生は言った。 「・・・もう・・・コホッコホッ、大・・・丈夫・・・ヒューヒュー・・・。」 僕は体を横たえた。熱のせいで少し苦しかった。 川崎先生は僕の額に触れて、驚いた顔をした。
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