大事な人

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「ケホッケホッ・・・ん・・・ゴホッゴホッ・・・。」 咳がなかなか止まらなくて、苦しかった。 「咳、止まんない?」 お兄ちゃんが先生呼ぼうか?と言ってきたけど、大丈夫と言った。 いつもお兄ちゃんと玲依に迷惑ばかりかけてるから、迷惑をかけたくない。 「ゴホッゴホッ・・・ハアハアハア・・・。」 だけど、咳は酷くなっていく。呼吸も乱れてきた。 「やっぱり、先生呼んでくるな。」 お兄ちゃんはそういうと病室を出て、先生を呼びに行った。 玲依はずっと、僕の背中を擦ってくれた。
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