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起き上がって、様子を見に行った。
「空、大丈夫か?」
俺の問いに目を瞑っていた空は目を開けて、微笑んだ。
「ゴホッゴホッ・・・大丈夫。少し咳が・・・ケホッケホッ・・・出るだけ。」
空はそういったが、顔色が悪かった。
汗をかいていたので額と頬を触ると、熱かった。
「熱が上がってるみたいだな。先生呼ぼうか?」
俺の問いに空は首を振った。大丈夫とかすれている声で言った。
空はいつもそうだ。俺らに迷惑をかけないようにと、我慢ばかりしている。
そんな顔色で言われても説得力ないのに。
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