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空が本当に大丈夫だからと言ったから、俺はベッドに戻った。
しかし、少ししてから空がまた苦しそうに咳き込みだした。
「ゴホッゴホッ・・・ゼーゼー・・・ゲホッゲホッ・・・。」
喘鳴が聞こえてきて、俺は慌てて空のベッドに行った。
すぐにナースコールを押して、空の体を起こした。
「ゴホッゴホッ・・・ヒューヒュー・・・ゴホッゴホッゴホッ・・・。」
空はかなり咳をしていた。背中を擦りながら、先生が来るのを待った。
先生はすぐに病室に来た。吸引をしたけれど、なかなか発作が落ち着かなかった。
「空君!!大丈夫だから。ゆっくり呼吸して。・・・まずいな。チアノーゼが出てる。」
空の唇は紫色になっていた。意識が朦朧としているようだった。
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