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そのとき、蓮が隣に座ってきた。
「本当はあまり良くないんだろ?空。」
蓮の言葉に俺の動きが止まった。
「・・・分かったか。心配かけないように言わなかったのに。」
俺が言うと、蓮はため息をついた。
「お前ら兄弟は似てるんだよ。空も迷惑かけないようにって、発作とか我慢してる時あるし、お前も迷惑かけないようにって秘密にしてるだろ?」
そうだったのか・・・。
「ごめんな・・・。空の具合、あんまり良くないみたい。医者に今以上に気をつけて下さいって言われた。無理は絶対にさせないでって。」
俺の言葉に蓮はそうか・・・と言って、黙り込んだ。
「皐月と勇樹は気づいてないよ。」
蓮はそう呟くと、自分の部屋に行ってしまった。
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