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亜「わ!輝!?」
《カチャッ》
…?
私はビックリして上半身だけ体を起こした。
美咲とすれ違いで輝が入ってきてベッドの横の椅子に座る。
輝「…あー起きたんだ。タンコブ程度でこんな寝るとは思わなかったけど」
カチーン…
そうそう無表情でね
亜紀、落ち着くの
こいつが運んで来てくれたんだから
亜「はぁ…すいませんでしたー…それから、あのー」
輝「…なに?」
こいつに礼を言うのはちょっとまだ抵抗があるけど
言っとかなきゃ
気が済まないわ
亜「あの、ありがとね、運んで来てくれて…」
私は下を向いたままお礼を言った。
だって恥ずかしいんだもん!
輝「クスクス…へー今日は素直だな。じゃあご褒美に亜紀からキスしてもらおうかな?」
驚いて輝に目を向けると眼鏡を外して不適な笑みをうかべていた。
あんたね、当然のように言うんじゃないよぅ!
亜「ばばっかじゃないの?!だからさっきも言った通り、あんたには許婚がいるくせに私なんかにちょっかい出して面白いワケ?」
輝が椅子からベッドに腰を移す。
亜「な、なによ」
輝「…許婚なんかいない。あれは嘘」
はぁ?
亜「うそ?!」
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