終末の足音
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「ひ、怯むな、放水開始!」 放水車が放水を開始する。 しかし群衆は前進を止めない。 それどころか放水を避ける素振りも見せず、まったくの無反応だ。 「全隊前進、放水車を援護!」 どうやら中隊長は放水車を近づけて暴徒を確実に無力化していくつもりらしい。 号令に従い幸司達も前進する。 投石を警戒しながらの移動だったが、向こうからは何も飛んで来なかった。 もはや群衆はすぐ間近まで迫ってきていた。
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