終末の足音

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路面は一部が赤、いや、血で染まっている。 血溜まりの中心にいるのは一人の機動隊員。 そして数人の暴徒がそれを囲いこむようにしゃがみこんでいる。 人の垣根の隙間からはみ出した足がびくっと痙攣した後、動かなくなる。 それから隊員の周りの人だかりがごそごそと動き、輪の中心から何かが投げ捨てられた。 そして、その何かは近くにいる隊員にぶつかり、音を立てて地面に落下した。
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