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金切り声のようなブレーキ音と同時に慣性の法則で身体が前のめりになり、輸送車は静止した。
「降車しろ! 急げ!!」
小隊長の号令で機動隊員が一斉に車から降りていく。
それに続いて幸司も車外に出た。
昼下がりの太陽は露出した肌の一部をじりじりと焼く。
マフラーを巻いた機動隊員にとって、残暑きびしい気候は辛い物があった。
暑さに辟易としつつも、急いで配置場所に就く。
あっという間に、二個小隊およそ五十名弱が通りを封鎖するように整列した。
列のすぐ後ろには増援として送られてきた放水車が陣取り、隊の援護態勢に入る。
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