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周りを見回すと人でかなり賑わっている。
今日が日曜ということを考えればこれが普通だ。
そんな普通の日曜日をバイトして過ごしていた俺―周防葵(すおうあおい)は、まさかあんなことになるとはこの時、夢にも思っていなかった。
それは、あと少しで日が沈んでしまうような頃だった。
俺は、バイト先のコンビニから帰っていると目の前に少し地味な感じの女性が紙袋を結構な量を持って歩いていた。
俺はそれを大変そうだなと思いながら歩いていると紙袋の中からはみ出していた物が落ちた。
見ると女性は気付いていない様子で歩いていく。
仕方なくそれを拾い女性に渡そうとしたが、女性は人目の付かない路地裏に入っていってしまった。
それを見た俺は走り路地裏に入った。
そして渡そうと声を掛けた正にその瞬間
「あの、これ落としまし――」
「えっ!?しまっ――」
俺の目の前は光で埋め尽くされた。
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