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「あの~大丈夫ですか?」
気が付くと俺の目の前には光輝く金髪の女性が立っていた。
これは一体どういうことだ。
落とし物を渡すために女性に声を掛けたはずなのに、目の前が光で埋まったと思うとこんな……こんな?
そこまで考えた俺は慌てて辺りを見回した。
するとここはあの路地裏ではなく、どこかおかしな空間だった。
その光景に唖然としているとまた女性が話掛けてきた。
「本当にすみません!私とんでもないことしちゃって」
「えっと、ここはどこなの?それに君は?」
猛烈な勢いで謝っている女性に少し戸惑いながらも問いかける。それにしてもどうしてそこまで謝るのだろうか?
「え~、わたしの名前はオズ。とある世界の創造神です。そしてここは信じられないと思いますが次元の狭間です」
「はい?」
「ですから、ここは次元の狭間です」
「何で俺はそんなとこに?」
「それはですね、わたしが移動しようとする時に近くにいたからです」
「そうなんですか。じゃあ俺を早く戻して下さいよ。あなた創造神なんでしょ」
話を聞いているとどうやら目の前にいるのは神様らしいのですぐに帰れると思ったのだが、それはオズの一言で砕け散った。
「えっ、無理ですよ」
………………………………………………なんですと!?
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