episode-0-1-謎の商人

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とある森の中に荷台を引きながらフラフラと歩く人がいる。 黒いローブ羽織ってフード深く被っているから顔余り見えない。 「腹が・・・・減ったな・・」 さっきから1人『腹が減った』を連呼している。 「良い事思い付いた!」 すると近くにあった木に昇りだした。 そして、そこそこ高い所に行き。 「腹が減ったーーー!」 叫んだ。頭可笑しくなった訳では無い筈だ。 木から降りた後、手の甲をナイフで少し刺した。 「腹が減ったからか痛くねーな」 少し血が出た手をブンブン振り回しだした。 ―――すると! 『グルル!』 『ガルル!』 血の匂いに誘われたのだろう。 そこそこ大きめのウルフが現れ囲まれた。 「ウルフかよ・・・まぁ文句言えねぇーよな」 そう呟いた時に周りより1回り大きめのウルフが遠吠えをした。 リーダーだったのだろか、ウルフ達が一斉に跳び掛かってきた! だが、ひょいひょいとウルフの攻撃をかわして手刀を入れたり、ナイフで刺したりと確実に数を減らして行く。 「ダリィわ・・うぜー・・腹が減った・・・」 文句を垂らしながらウルフを倒して行く。 ウルフの残りが10匹ぐらいになった時に5匹のウルフが飛び掛かった。 4匹は手刀を入れ気絶させたが残る1匹が間に合わない! 咄嗟にしゃがんで交わしたがフードが裂かれてしまった。 そこから覗いた顔はまだ少し幼い顔だった。 「あ゙~!コレ気に入ってたののにー!許さん!」 青年は手に持っていたナイフをウルフリーダーの喉に投げた。 ザシュ 狙いどうりに上手く刺さり、リーダーがヤられたからか残りのウルフは『キャンキャン』言いながら逃げ出した。
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