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とある森の中に荷台を引きながらフラフラと歩く人がいる。
黒いローブ羽織ってフード深く被っているから顔余り見えない。
「腹が・・・・減ったな・・」
さっきから1人『腹が減った』を連呼している。
「良い事思い付いた!」
すると近くにあった木に昇りだした。
そして、そこそこ高い所に行き。
「腹が減ったーーー!」
叫んだ。頭可笑しくなった訳では無い筈だ。
木から降りた後、手の甲をナイフで少し刺した。
「腹が減ったからか痛くねーな」
少し血が出た手をブンブン振り回しだした。
―――すると!
『グルル!』
『ガルル!』
血の匂いに誘われたのだろう。
そこそこ大きめのウルフが現れ囲まれた。
「ウルフかよ・・・まぁ文句言えねぇーよな」
そう呟いた時に周りより1回り大きめのウルフが遠吠えをした。
リーダーだったのだろか、ウルフ達が一斉に跳び掛かってきた!
だが、ひょいひょいとウルフの攻撃をかわして手刀を入れたり、ナイフで刺したりと確実に数を減らして行く。
「ダリィわ・・うぜー・・腹が減った・・・」
文句を垂らしながらウルフを倒して行く。
ウルフの残りが10匹ぐらいになった時に5匹のウルフが飛び掛かった。
4匹は手刀を入れ気絶させたが残る1匹が間に合わない!
咄嗟にしゃがんで交わしたがフードが裂かれてしまった。
そこから覗いた顔はまだ少し幼い顔だった。
「あ゙~!コレ気に入ってたののにー!許さん!」
青年は手に持っていたナイフをウルフリーダーの喉に投げた。
ザシュ
狙いどうりに上手く刺さり、リーダーがヤられたからか残りのウルフは『キャンキャン』言いながら逃げ出した。
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