21人が本棚に入れています
本棚に追加
辺り一面の砂漠地帯,虚圏。
そんな砂漠地帯の中で唯一建物があった。大王は其処に住んでいる。
周囲を虚・破面,数にして1000余りが常時警備しているその宮殿の中の人数は意外にも少なく,大王,側近十数名,下人数名である。
「今宵も宴じゃ!!皆,酒を用意せい!」
大王が王座から放った言葉を聞いた側近・下人たちはすぐさま宴の用意をしに地下の酒蔵へ向かった。
大王の両隣には常に側近がいた。この2人の側近は側近の中でも,より有力な2人であった
左に位置するのはキル・ユー。
気性の荒い若者であったが知能・武勇ともに優れた将来有望な虚である。
右に位置するのはバラガン・ルイゼンバーン。
歳はキルと比べると年老いていたが虚としてはまだ若い方である。少々驕りが過ぎることもあるが,それがかえって威厳を周囲に放っていた。
最初のコメントを投稿しよう!