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「大王,ここ最近随分と酒を飲んでおられますが少し体調面を気にされた方が良いのでは…?」
バラガンは連日宴を開く大王の身を少し心配していた。
「大王,体調など大して気にする事はありません。我々虚が酒の飲み過ぎ如きで死ぬ事などと聞いた事はございません。」
大王の身を案じるバラガンとは対照的にキルは"大王の仰せのままに"とでもいうような感じで大王をとがめる事は今まで一度もしなかった。
「貴様…儂を馬鹿にしておるのか?貴様とて儂を見下す奴に容赦はせんぞ?」
バラガンはキルの口ぶりに心底腹を立てていたが,大王の手前,少し怒りを抑えつつもキルを睨みつつそう威嚇した。
「いや,馬鹿にした訳ではありませんよバラガン殿。あまり被害妄想の激しい方はお友達を失くしますよ?」
キルは冷静にかつ嫌味たっぷりにバラガンの言葉にそう返した。
この2人,共に有力な虚であったがとても仲が悪いのだ。
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