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「何だと?」
唖然とするバラガン。
そう,何故なら斬りかかった半分の側近の攻撃からキルを守ったのは残りの半分の側近であったからだ。
「クハハハハハハハハ!!!何だその顔は!?この状況が理解できないか?いい顔だ!!そのままの顔で死んでくれよ?そこに倒れる老いぼれと共に葬ってやるからよ!!」
あまりの豹変ぶりのキルに言葉を失うバラガンは自分の命が狙われている事に気がついた。
「おのれ…皆,退け!!今は自身の命を第一にするのじゃ!」
バラガン自身も大王を背負うと死の息吹を放つと外にいる自分の部下の虚たちを引き連れてこの宮殿を後にした。
「さぁ,虚圏の王座を懸けた大戦争の幕開けだ!!」
キルは口元に微かな笑みを浮かべ宮殿中に聞こえるような大声で叫んだ。
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