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プロローグ
時はなんてこっタイ陸暦773年、魔王まさし率いる暗黒軍団とハルトとジャン率いる混成部隊が繰り広げた人魔戦争が終わって約2年。世界は平和を保っていた。
俺の名はハルト、自分の傍に居る女の名はジャンでそれぞれ国の王位を持っていたものだが...わけがあって捨てた。
...そもそもそんな物には興味が無かったし、王なんてなりたい者がなれば良いと思っている。
ジャンもそうだったのだろう。
自分が旅をする理由は今まで自分が買った恨みの数々に応じる為だ。
今は護身用に普通の剣を持っているが、2年前までは違った...2年前までは女子供容赦せず斬り捨てていた。
だがその天誅とやらが今になって襲い掛かってきた。...いや、正確には自分から罰を受けに行くような形だが…。
その為に俺達は旅に出たようなものだから。
...だが...俺達に新たな使命が託された。
ニッポンの王、TDNからの使者がやって来て、俺達の力が必要だと言ってきたのだ。
使者の話によれば、ニッポンは今壊滅的な被害を受けているそうだ。…自分の知らない間に何があったんだ?
使者はこう言う。
使者「空からマリスと名乗る者が地上に降りて、急に攻撃を仕掛けてきたんです!」
・・・オイオイ、随分と唐突な話だな?だが使者の気持ちもどことなく落ち着いていない。
つっこむのは止めて話を聞いてみる。
ハルト「…舐められたモンだな?鉄壁を誇るニッポンの兵は何をしていたんだ?」
元ニッポンの王として情けないと思っていた矢先、衝撃の事実を告げられる。
使者「敵は単体一人のみ!マリスと名乗る者の剣と魔法で殆どの兵達が倒されてしまいました!」
…そんな馬鹿な話…。
使者「王はハルト王とジャン王妃が最後の希望と申されていました!どうか剣をお持ちください!」
…悪を倒しても次の悪が現れる。
光がある限り影は消えないと言う事を今日実感した。
って今は違えど元王である俺とジャンを揺るがすほどの実力者って一体何者なんだ?
…何者かはこの俺自ら確かめてくれよう。
とりあえず剣を取って、祖国へ向かう準備をする。
ハルト「ジャンとっとと行くぜ、出陣だ。」
ジャン「ん、了解!」
新たなハルトとジャンの戦いの幕が今上げられた!
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