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受付のオッサン「25万賭けるのか・・・こちとら最強の対戦相手を用意しておくぜ!クックック、そう簡単に25万も渡せねぇからなぁ。」
オッサンはニヤリと笑って…まるで勝利を確信したかのように喜んでいた。
当然だろう、こんな大金をいきなり出す鴨が現れたんだから。
ハルト「じゃあとっとと始めるか。・・・一応聞いておくがルールは?」
こういう場所は何かと汚い手口を使う連中が多い。念の為大切な事・・・必要最低限のルールを教えてもらう。
・・・思いもよらない所で「ルール違反だー!」とか叫ばれたらシャレにならんからな。
受付のオッサン「用心深いオッサンだなぁ。安心しろ、決闘にルールなんてもんは無い。強弱白黒付け、生きるか死ぬかだけだから。」
…自分より明らかに年上な奴にオッサン呼ばわりされたくない。・・・とは言っても生まれて36年経つし…、もう十分オッサンなのかもな。
ハルト「分かった。じゃあ剣を二つ使う、文句は無いな?」
最後の確認を取る。オッサンは構わんとばかりに首を縦に振る。・・・大丈夫そうだ。
ジャン「ハルト!信じてるからね!」
ハルト「・・・。二年のブランクにいきなり最強格の相手と戦えとかどんだけ無理強いさせる気だ…。」
そう言って俺は渋々、対戦場所に出た。
するとアナウンスが急に鳴り出し、自分の対戦相手と思われる人物が現れた。
アナウンサー「赤コーナー、ハルト=トライタブトーっ!青コーナー、リンヌーっ!」
ここはどこぞのプロレス会場かっつーの。・・・ってかリンヌって・・・。
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