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ハルト「シャァァァッ!!」
俺の最大の武器はこの脚力!相手に痛みを感じさせずに一撃で葬り常人の目には写らない神速術を使いこなすことが出来る!
流石のリンヌも自分の脚力にはついて行けないはず・・・だが確実に攻撃を受け止めている。・・・見えるのか?
リンヌ「魔力開放、空気中の温度分析完了。」
よく見ると何かボソボソと呟いている…
考えてみたらおかしいのだ。彼女の剣の一撃一撃、全く殺気を感じない・・・。
ハルト「・・・。」
ジャン「…!空気中の魔力の流れが変わった…?まさかッ!ハルト!目の前の刃に集中したら駄目!」
ジャンが急に叫ぶ・・・と同時にさっきの受付のオッサンが彼女の口を塞ぐ。
オッサン「おう嬢ちゃん、口出しは無用だぜ?・・・それにしてもお前イイ女だな?やらないか?」
ジャン「夫が目の前にいますが?」
オッサン「・・・・・・俺と夫どっち取る?(・ω・`)」
ジャン「・・・・・・・・・・・・・・・・・・う~ん。」
悩みに悩むジャン。
ハルト「いやそこの答えは空気読めよ!!この尻軽女!お前なんかもう知らない!私は・・・ただの遊び相手だったのねえぇええええ!!」
泣いてその場から退場するハルト。
リンヌ「気持ち悪い!!ってか試合の途中で勝手に抜け出すなぁああぁッ!」
ジャン「ま、待ってくれハルコ!私はそんなつもりじゃなかったんだ!私が悪かった!だから許してくれ!」
ハルト「何に対して謝ってるのよ!もう離婚よぉおっ!」
ジャンは止めようとするがハルコ(笑)は一目瞭然その場から走り去っていった。所謂敵前逃亡です。
ジャン「ゴラァ!!勝負の最中に背中見せるなんてハルコは男じゃないぞぉおぉお!!」
とりあえず語り手では話についていけません。
リンヌ「語り手も参ってる!いい加減ぐだぐだ展開は止めて!」
ジャン「しょうがない!こうなりゃ私も参加するよ!私が負ければ『受付のオッサンの言う事何でも聞く券』も賭けるからそれでおk?」
オッサン「あぁ、かまわねぇぜ!行ってきな。」
こうしてジャンが対戦広場に立った。
リンヌ「・・・元オソロシア王女…、お久しぶりです、わたし貴女を裏切って何年経ったのでしょう?」
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