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「えっ…?どーゆーこと?」
万里が聞き返すと、郷田は少し恥ずかしそうに呟いた。
「だから、俺は水谷と友達になりたいんだよ」
…ワタシトトモダチ?
うまく思考が働かなかった。
「やっ…やめてよ!同情しないで!確かに私、友達いないけど、私、あなたのこと憎んでるの!神様からなんでも与えられて、幸せな家庭で育って!なんなの?私に見せつけたいのでしょう?」
言っていて、自分が切なくなってきた。
郷田は結構傷ついたかのように、寂しそうな目をした。
「俺さ…両親…いないんだよ」
えっ?
突然の郷田の呟きに、万里は固まってしまった。
だって、郷田は神様からなんでも与えられているんじゃ…?
幸せな家庭は…?
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