38人が本棚に入れています
本棚に追加
私、浮遊霊の水城って云うんだ。
以後、お見知りおきを。
突然だけど、私、今、ものすごく好きな人が居たりしちゃったりしなくもないの。
要は居るだよね、きゃ……はずかしいっ!
その人は暑い日も、寒い日も人の為に働いてるんだ。
私はそんな彼の仕事の邪魔にならないように逢瀬するの。
「佐波っ!」
「げっ……」
不思議だよね、私、幽霊だけど昼間でも元気なんだぁ。
昼は普通に活動、夜は普通に寝てるよ。
だから、佐波とおんなじ生活リズムで生きてる(正確には死んでるけど)。
佐波和真(さわかずま)、30歳。
私の意中の人。
私の住み着いている公園の横にある交番でお巡りさんしてる。
最初のコメントを投稿しよう!